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2. ポストスクリプトヒープ(PostScript Heap
操作パネルのメッセージウィンドウには「PS ヒープ」と表示されます。ポスト
スクリプトヒープクライアントは、ポストスクリプトのワーク領域です。処
理中のプリントジョブに使用されているポストスクリプトフォントやポスト
スクリプトオペレータ、およびフォーマットを保持しています。
ポストスクリプト用のプリントジョブを非効率的な方法で作成すると、メモ
リを無制限に使用したり、ポストスクリプトヒープ内にオブジェクトを残し
たままプリントジョブが終了したりして、メモリエラー(VM Error)の原因と
なることがあります。プリントジョブを正常に実行させるためには、ポスト
スクリプトヒープクライアントに十分なメモリを割り当てる必要があります。
ポストスクリプトヒープクライアントのメモリを増やすと、より複雑なプリ
ントジョブを処理したり、プリントジョブの 1 ページ中で使用するフォン
トの種類を増やすことができます。
プリントジョブを実行中にメモリエラー(VM Error)が起きたとき以外で
は、ポストスクリプトヒープメモリクライアントのメモリを増やす必要はあ
りません。また、増やすメモリは、エラーが起きない程度の量で十分です。
3. ホストインプットバッファ(Host Input Buffer
操作パネルのメッセージウィンドウには「K MEM スプール」と表示されます。
スプールバッファメモリクライアントは、プリンタが先行のプリントジョブ
を処理する間、すべてのインターフェイスから入ってくるデータを一時的に
保存しています。スプールバッファメモリクライアントに十分なメモリが割
り当てられていると、プリンタが同時に受け取れるジョブの数が増え、コン
ピュータはすみやかにプリント作業から解放されます。したがって、スプー
ルバッファメモリクライアントを増やすと、ネットワークの負荷を減らすこ
とができます。
4. ポストスクリプトフォントキャッシュ(PostScript Font Cache
操作パネルのメッセージウィンドウには「PS フォント」と表示されます。ポス
トスクリプトフォントキャッシュメモリクライアントは、プリンタの電源を
入れてからの間に使用されたポストスクリプトフォントをビットマップに展
開された状態で保持しています。ポストスクリプトフォントキャッシュメモ
リがいっぱいになると、プリンタは新しい文字に使用する空き領域を作るた
め、フォントキャッシュ内のビットマップを順次消去します。
このクライアントに割り当てるメモリを増やすと、プリンタはより多くの文
字を保持することができるため、ビットマップフォーマットにフォントを展
開する時間が減り、プリント速度を上げることができます。
異なるサイズのポイントで多くのフォントを使用しなければ、このメモリク
ライアントの容量を変更する必要はありません。フォントキャッシュに必要
とされるメモリの量を決定する特別な公式はありませんが、あまり大量に割
り当てると、キャッシュ内にあるビットマップを検索する時間が増え、プリ
ントが遅くなることもあります。